オグリ2 | 一億総ウマヌシ化計画

オグリ2

競馬不況は、なにも地方競馬だけではない。
馬産地から生産・育成、果てはJRAにまで広がっている。
要はこれを「競馬全体」の問題として捉えられるか、ということだ。

昨年、さんざん議論された野球の問題とある意味似ている。
もはや一極集中型の殿様商売時代は終わったということ。
ライバルは、公営ギャンブルだけでなくすべての娯楽産業。
競馬産業全体として考え、裾野を盛り上げ、
活性化させていかなければ、競馬に未来はない。
では、それを誰がやるのか。
誰ならそれをできるのか。

JRAしかないと思う。

圧倒的な権力、圧倒的な資金力を持つJRAにしかできないと思う。
地方競馬や、地方自治体、民間の一会社(ライブドアでもいいけど)
にも発案はできる。
が、JRAが「うん」と言わない限り何も進まない。
地方vs中央なんて言ってる場合じゃない。
お互いの顔色を伺って、パイの取り合いをしている場合じゃない。
協力して、もちろん競争もして、競馬全体を盛り上げていく。
それしかない。

案はいくらでもある。
・地方ブロックごとの勝ち上がりダービー(フランチャイズ意識)
・相互完全馬券発売(馬券売り上げ)
・クラブ制度の規制緩和とアピール(一億総ウマヌシ化計画!)etc..

競馬の仕組み自体を根本から見直すべきいま、
やるべきことは端からはガンガン実行に移すべきだと思う。

ただ、結果として出るまではやはり時間がかかる。
その間に、地方も生産者もどんどん潰れていく。
件の笠松競馬も、1年で結果を求められている。
が、これはあまりにも厳しい。
税金補填というのもたしかに筋が通らないが、
それなら「JRAが資金援助」してほしい。
余剰金とか国庫納付金(?)とか、スゴイ額なのだから
少しくらい廻してもバチは当たらないと思うが…。


いま、存続のため必死になっている地方競馬。
潰してしまうのは簡単だが、やはり一度灯を消してしまうと
それを再び復活させるのはかなり難しい。
今後の競馬界のためにも、ここはなんとか踏ん張ってほしい。